ものづくりの教科書 演劇小道具工房

【演劇小道具工房/第1回】ハロウィンコスプレにもぴったり♡動物や悪魔に!動きが映える「しっぽ」の作り方<前編>

こんにちは、シンディこと大向しんじです。ここ『演劇小道具工房』ではお芝居で使える小道具のつくり方や、これまでに作ったアイテムたちなんかをご紹介します。

第1回は、体に装着して動ける「しっぽのつくり方」をお届け。動物役の舞台衣装にはもちろん、ハロウィンやコスプレにも役立ちます!

動きに映えるしっぽを作ろう

今回作るものは「しっぽ」。

せっかくハロウィンも近いので「身に着ける系」の演劇小道具を作ってみましょう! 僕は猫のしっぽをイメージして作りますが、もちろん猫に限らずライオンやヤギやネズミやトカゲ、悪魔なんかにも応用できると思います。

コスチュームとしてのしっぽのつくり方はいろいろあると思いますが、ここは「演劇」小道具工房。今回は演劇小道具らしく、動きに映える「仕草や歩行に合わせて揺れるしっぽ」の作り方です!

ただ普通に歩くだけで、まるで本物みたいに揺れるしっぽがあったら……欲しくなりませんか? 僕は欲しい。生やしたい。さっそく作っていきましょう!

使う物

使用するものはこちら。

・スポンジグリップ(ゴム製 外径30mm×1000mm)
・100均のクッションワイヤー(2本)もしくはスチール製ワイヤー2mm径(1.5m前後)
・コスプレボード、EVAボードなどのウレタンボード(12cm×16cm)
・ウエスト用ゴム(25mm幅)
・ウエストゴム用マジックテープ(適宜)

あとは尻尾の外側を覆う素材として
・毛足の短いファーなど(今回は110cm×10cmほど)
※仕上がりのデザインに合わせてお好みで!

ほか消耗品として
・接着剤(G17ボンド)
・カッター替刃
・縫い糸(手縫い糸、革用糸)

必須ではないけど目印をつける筆記具として
・パウダーチョーク

STEP1 スポンジグリップを使うよ

ベースにするのはこちらのスポンジグリップ。ホームセンターや東急ハンズで売られていたり、通販で扱っているショップもあります。

本来はパイプやハンドルに嵌めて、持ち手や緩衝材にするためのチューブです。その用途で使ったことは無いですがそうなのだと思います。少なくともしっぽになるために産まれてきた存在ではないと思う。すまない、君はこれからしっぽになるんだ。

このグリップ、程よいしなりと丈夫さがしっぽのベースにピッタリなんです。

初めて触れる場合は、まず作り始める前にしなり具合をチェックして下さいね。先に質感を確認しておくと完成形のイメージもしやすいですし、同等品でも微妙に固さが異なる場合があります。一度チューブのまま腰に当ててみるのも良いと思います。

試着中。

特に注意点として、ゴム製なので保管や運搬時の曲がりが癖になっている場合があります。吊るして長時間放置すれば元に戻る場合もありますし、丸みがついている程度でしたらそのまま尻尾の形に生かしてしまいましょう。

STEP2 根元を切り開こう

まず腰側の加工をします。スポンジグリップの腰につく側を、6~10cm程度4つに切り開きましょう。ゴム素材は刃の劣化が激しいので、ハサミではなく替刃のあるカッターを使うのがおすすめです。手を切らないよう気を付けて下さいね。

先述の癖によってはチューブの上下が大事になるので、必要に応じて目印をつけおいても良いでしょう。ちなみに僕はゴムに印をつける際に手芸用のパウダーチョークを使用しています。

意外な事にペンシルタイプのチャコペンや白の色鉛筆ではほとんど書けないので注意です。固形のチョークやポスカ等でも印はつけられますが、結局パウダーチョークが一番細くはっきりした線が引けます。

パウダーチョークは普段のお裁縫の時にも使えるし、あると何かと便利ですよ!

STEP3 根元にワイヤーを仕込もう

次に、切り開いた根元の部分にワイヤーを仕込みます。硬めのワイヤーを使って、体の面に沿う部分と尻尾の根元を安定させる土台を作るのです。

僕の場合はこんな感じでスチール製のワイヤーを撚って作ることが多いです。これだと長さや固さなど、ある程度好みに調整することができます。

もしくは100均などにあるクッションワイヤーを使用するともっと簡単です。中身は同じスチール製の針金の場合が多く(一応購入前に確認してみて下さいね)だいたい50cm前後の長さなので使いやすいです。半分に折ってT字にして使います。

しっぽの根元にはめ込んで土台にします。

STEP4 しっぽの先にワイヤーを仕込もう

次は尻尾の先端を加工しましょう。しっぽの先が丸みを描けるようにワイヤーを挿し込みます。

先ほど使用した100均のクッションワイヤーが2本入りだったので、せっかくだから活用させていただきましょう。もちろんスチール製の針金を撚って使用してもOKです。

そのままチューブに挿し込みます。革用の糸で縫って固定しておきましょう。ズレなければいいので一か所、ポイント程度でOKです。

やや慣れてる人向きですが、スチール製の針金を埋め込んだり縫い付けたりすることもできます。この方法だと先を細く切って加工することができるので、ネズミなどモコモコしていない細長いしっぽ向きです。

さて、これで根元と先端の両方からワイヤーの芯が入ったことになります。この時、チューブの中で「芯が通っていない部分」があるのがポイントです。

ここの空洞部分があることで、動きに合わせたちょうど良い「揺れ」が生まれるのです。

さて、尻尾らしい形になってきました。『しっぽの作り方』後半に続きます! 

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執筆:大向しんじ
(c)Rrose Sélavy

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