Stage 文化村スタジオ 連載

イントネーションでお悩みのあなたへ、ちょっとしたアドバイス。

昭和初期、劇団新東京の冊子。
昔から皆、試行錯誤しているのですよ。
”昔を知る”とは”今を知る”ことでもあるのです。

台詞におけるイントネーションの問題は、一般に思われている以上に根深い。

“実力派“と称される関西出身の俳優が、関西弁の台詞ではなんとも小気味好いリズムを醸し出すにも関わらず、標準語の台詞になった途端、短い台詞こそなんとかなるものの、長台詞ともなれば途端に冗談みたいな”ぎこちなさ”に覆われてしまうのは何故だろう? 

それこそイントネーションの仕業である。

また逆に、そうした俳優が関西弁の台詞で生み出す“小気味好さ”もイントネーションの為せる技なのである。

すなわちイントネーションとはそういうものなのであります。

東京の演技養成所でよく目にする光景だが、地方出身者がイントネーションの間違いを指摘されると、ただただ単語のイントネーションを繰り返し繰り返し練習する者がいるが、こうしたやり方は労力の割にそれほど効果が上がらない。

そもそもイントネーションは、フレーズ全体でその効果を発揮するという性質を持つ。要するに、木を見るのではなく、森を見て欲しいのだ。生真面目な人は木を見るだけじゃ足りないと思い込み、葉っぱまでも見る様になるのだが・・・これでは、“一向に成果が上がらない”といった、本人からすれば理不尽極まりない状態に陥るのが関の山だ。

本当なら、実際に音に出してやってみれば分かりやすいのだが・・・まあ、文章ではそうもいかないのがちょっとジレンマ。オンラインサロンの開設が急がれるところであります。

まあ、とりあえず頭の片隅にでも入れておいて頂きたいのが、”イントネーションはフレーズで!”という教えであります、ハイ。

執筆・撮影:関口純
(c)Rrose Sélavy