文化村スタジオ 連載

タレントイメージ(商品価値)とは何か?

”自分”と”不特定多数の他者”を如何に位置付けるか?
”道ゆく人”も決して例外ではない。

かつて芸能事務所でタレントプロデュースの仕事をしていた事があります・・・15年ぐらいはやっていたでしょうか。

私の場合、自身の”音楽”や”演出”の仕事を続けながら、同時にプロデュースという仕事もやっていた訳です。

音楽は、日本テレビ音楽(株)さん他、サウンドプロデューサー、作・編曲家・キーボーディストとしてレコーディングに参加したりしていました。

同時に、今でも通じる?有名どころな作品で言えば『3年B組金八先生』に出演するアイドル女優や、ミュージカル『アニー』に出演する子役、雑誌『セブンティーン』モデル等のプロデュース&演技指導などをしておりました。まあ、いろいろなタレント、作品に関わってきましたが、今の子にも通じる”作品名”となると意外と少ないものです。20年前のトップ女優の名前さえ知らなかったりしますしねえ・・・

まあ、世の中そんなもので、その時は「スゴい!あの番組に出ているあの子のプロデュースしてるんですか?!」などとチヤホヤされるんですが、数年も経つと「知らな〜い」とかなるものです(笑) ですので、タレントさん本人の場合はもっとキツいものがあるのでしょうね。私よりも少し年上のJ系グループをクビ?になった元Jタレントの某氏なんか、ウチの近所の居酒屋で「俺知ってる?〇〇にいた〇〇だよ!」とか言っていたり・・・かなり悲しいものがあります。

とは言え、タレントイメージ=商品価値に関して言えば、その”流行”に関してはかなり変化したというか、そもそも常に変化しているものだとは思いますが、その機能に関しては今も同じです・・・特に正統派タレントに関しては。

お客さんのニーズに合わせた形で自身のキャラクターを演じる訳です。それが”生まれてきたままの自分”だとでも言わんばかりに。この”生まれてきたままの自分”ってのがポイントです。そう見えなければいけません。

これを勘違いして「本当の自分を好きになって欲しい!」なんて思うと、ちょっと難しいかなあ・・・

先日、いわゆる”大スター”を数多く輩出した、大手レコード会社の元プロデューサーとお話した際、「関口さんなら分かると思うけど、売ることは比較的簡単(もちろん簡単ではない)なんだけど、それを維持するのが難しいんだよね」と言われていたが、これは決して音楽業界だけの話ではない。

自分が”持っているもの”を掘り起こし、その何処かに”金脈”を掘り当てたとしても、それを以てして万事良しとはならない。他人様のニーズを”満たし続ける”のは至難の技だ。

要するに、自然体でなんとかなるほど”世の中甘くない”という話。”自然体”に見えるということは、例えるならば”ナチュラルメイク”みたいな話。決して”ノーメイク”ではない訳だ。むしろ巧妙なメイク技量の為せる技こそ”ナチュラルメイク”なのだとも言える。

まあ、”自然体”も同様。

本当は、そうした”タレントのプロデュース術”についてはもっと”すぐに役立つ”ことも言えるのだが・・・私の場合、今流行の暴露系YouTuberではないので、こうした公の場所で”実例”を話す訳にもいかないし、当然、人によって異なる部分もあるので・・・要するに、こういうのは”個別”にやらないと意味がないんだよねえ。

とりあえず、ここでは「こんな事があるんだよ! 皆さんも、その辺りをちょっと考えてみたら如何でしょう?」という提案。まあ、頭の片隅にでも入れておいて下さいな。

また別の機会に・・・

執筆・撮影:関口純
(c)Rrose Sélavy