Music Stage 文化村スタジオ 連載

夢一夜 〜夢と現実の境界線は何処へ? 〜

KORGのKAOSS PAD。2台所有している。
楽劇座公演ではお馴染みの「ポンっ!」という音の正体がこれ。
あの音で台詞をフレーズ化し、芝居のリズムを整えていたのだ。出捌けのコントロールも同様。いわば芝居を指揮する為の道具として使用。

・・・と、夏目漱石風に始めてみました。

という訳で、今回は今朝見た夢のお話。

働き者?の私は、夢の中でもスタジオ作業を黙々とこなすのであった。

何故かkaoss padでリズム音をリアルタイムに打ち込んでいる。
 
実際のkaoss padはパッドが一つなのだが、この夢の中では4つに分割されていた。

その小さく分割された4つのパッドを、16分音符の速さで複雑なパズルの如く行ったり来たりさせながら打楽器よろしく叩くのだ。 

しかも1曲分。延々と同じリズムで。

ちなみに実際のkaoss padはそういった使い方をするマシンではありません。ただ、今朝見た私の夢の中ではリズムマシン化していたのです。

夢の中での筋肉運動系はなかなか難しい。

昔、よく観た夢というか、今でも数年に1回、定期的に観る夢がある。、西武ライオンズの外野手(ライト)になって全身全霊でホームへ返球するのだが、投げた途端にボールが足元に落ちてしまう夢。まあ、ちょっとした悪夢なのだが・・・

これと似た感じ。16分音符が上手く叩けないのだ。まあ、夢の中とは言え、4つに分割されたパッドが小さ過ぎたというのもある。要するに指が絡まってしまうのだ。

まあ、夢の中の出来事を言い訳してもしょうがないのだが。

夢の中とは言え、流石に手弾きは無理と諦め、MIDIで入力しようと「配線しなければ。MIDIケーブルは何処だっけ?」などと探そうと思ったその瞬間、重大な事に気付いた。

そもそもオーディオケーブルが接続されていない!

kaoss padの入出力はピンプラグ(かつてテレビとビデオを繋いだ赤白コードの規格)なので、片側ピンプラグ、もう一方がフォーンプラグという特殊なケーブルが必要なのだが、コイツが刺さってないもんだから、コイツも「探さなきゃ!」となった夢の中の私。

だが、よく考えてみればケーブルが接続されてないにも関わらず、すでに音は出ていた訳で・・・やはり夢というものは「都合よく出来ているものだなぁ〜」などと思ったりするのであります、ハイ。

そしてこれは夢に限った話ではない。現実でも一緒。

人間というものは良くも悪くも"都合の良い生き物"なのだ・・・と気づいた日曜の朝。

この”都合”というもの、必ずしもプラス思考を意味するとは限らない。

だから”良くも悪くも”なのだ。

ケーブルを刺し忘れたにも関わらず音が出るプラス面には目を向けず、上手く叩けないというマイナス面だけがクローズアップされてしまうのもこれまた人情。

認識の世界は夢も現実も一緒。

これ、なんとかならないものだろうか?

そういえば、今日は始まったばかり、まだ何もしていない。が、夢の中でスタジオ作業してたもんだから、現実では起きたてにも関わらず「今日の仕事は終わった〜!」感が強い。

そんな訳で、すでに「一杯やって寝ようか」モードに入っている私。

人間というのは、ホントに"都合の良い生き物"なのである。

執筆・撮影:関口純
(c)Rrose Sélavy

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