Music その他ライフスタイル 文化村スタジオ 連載

作曲の方法について

デスクの上の五線紙。
まあ、実際のところはデスクに向かって書くというよりも、椅子に寝そべる様に腰掛けて、
窓辺に足を乗っけて膝の上で音符を書くというのが私の作曲スタイル。

昨日の夜からポップス系楽曲の作曲・・・何をやっているかについては残念ながら暫く発表出来ない。

先ずはお風呂の中で。

で、本日朝から”続き部分”の作曲。

とりあえず、1曲完成。(編曲のアイディアも同時に出来上がっている)

基本、ポップス系の作曲をする際には、楽器は使わず、五線紙に直接音符を書き込むスタイルを採用している。

作曲自体は小学生ぐらいからやっているのだが、その方法については今日でも日々、気付かされることが多い。

先ず、作曲に楽器を使うか?否か?の問題。

「今日は作曲するぞ!」などという気合い転じて”畏った態度”で事に当たろうとする際には、私の場合、どうやら、とりあえずピアノの前に座ってしまう傾向がある様に思われます。

ところが、それも良し悪しで、却って創造性を失わせてしまうケースもあるのだ。

私の場合、ポップス系楽曲の場合がそれ。

ピアノを使うと、大なり小なりどうしても手グセの影響を受けてしまうし、無意味に複雑な音を使いたくなる傾向が・・・

まあ、いずれにしろ、アレンジの段階で結構複雑な響きを用いてしまうことにはなるのだが。

しかし、ポップスの場合、作曲の段階からあまりそうした仕掛けを意識し過ぎるのも考えもので・・・クラシック系(現代音楽)の場合は、むしろこうした計算、それも緻密な計算が必要とされる。

そこで、ポップス系の楽曲を作曲する際には、基本、五線紙に直接音符を書き込むことにしている。

これは、楽劇座の舞台音楽を作曲する際に”そうするしかないから”そうする様になっただけで、最初は特に何らかの意図があった訳ではない。

楽劇座の月1公演に合わせて脚本・演出なんぞを担当すると、2日ぐらいで脚本書いてすぐ稽古に入る生活。毎回2曲程度の新曲が加わるのだけれども、編曲に1〜2日ぐらいのスケジュールはとってもらっていたのだが、特に”作曲する時間”というものは存在しない。だから、稽古中やその休憩時間であったり、道を歩いている時なんかに作曲するしか無いのだ。

そんな訳で、五線紙に直接音符を書き込むスタイルが採用されたというだけのこと。忘れないうちに書いておく・・・ただ、それだけ。

ところがだ! これが思った以上になかなかと塩梅が良いのだ。

頭の中で、人が歌っているところを想像するというか・・・まあ、そんな感じのことをしていると、その人の声でメロディと同時に歌詞も仕上がってしまうという具合。

で、忘れないうちに書き留める・・・これが作曲。

作曲する際、場所に縛られないってのも良い。

ただ、五線紙が手元になかったり、道を歩いている時がちょっと面倒くさい。

その場合はスマホに「ドードレド」みたいな感じで書き留める。臨時記号は「#ド」みたいな。

<教訓> 作曲に携わる者、必ず五線紙は持ち歩かなければなりません。でなければ「ドードレ」とやらなければならない羽目に陥ります。※道を歩いている時は”止まって五線紙に書き込む”か、歩きスマホで「ドードレ」とやるかの2択です。ちなみに「歩きスマホは危険ですのでやめましょう」と立場上、言っておきます(笑)

よく「そんな時はiPhoneに録音すればいいじゃ無いか!」と仰る方もいらっしゃいますが、電車の中や街を歩きながら歌を録音するぐらいなら、少々面倒でも「ドードレド」とやった方がまだマシです。

まあ、そんなことをやって来て改めて思うのだが、やはり楽譜ないしは記譜法というヤツは良く出来ているなあと。

誰が考えたのか知らないけれど、ありがとう!

執筆・撮影:関口純
(c)Rrose Sélavy

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