楽屋のひとりごと 連載

マスク、のど飴、加湿器…舞台から台詞を届ける役者は、喉ケアが命!

役者は喉ケアに命をかけています。

アンケートをとったことはありませんが、舞台役者に聞いたらほぼ全員共感してくれると断言します。なぜなら「舞台上でしっかり声を出せる状態に体を整えること」の重要性を経験から知っているからです。

声が大切

皆様もご存知の通り、舞台役者は、舞台で大きな声を出します。

稽古中〜公演中は毎日。喉を痛めない発声方法を日々研究し、声を出した後はできる限りケアします。

しかも舞台上は乾燥していることも多いので、稽古中と同じ感覚で声を出せないことも……。

自分の声でセリフを伝えるために、喉の調子がいいか悪いかは死活問題なのです。

ケア、ケア、ケア!

そのため、つねに喉が「いい状態」をキープしておけるように舞台役者は様々な工夫をしています。

例えば……

・マスク(コロナ前から必須!)
・加湿器(楽屋に持ち込む人も)
・のど飴(必ずお気に入りがあります)
・マフラー(寒い季節は必須。喉を冷やさない!)
・はちみつ(楽屋に持ち込んだり、就寝前に舐めたり)

とにかく、あの手この手で喉の冷えや乾燥を防ぎます。

また、寝る時にもマスクをしたまま寝る、おやすみ用のネックウォーマーをする……など、起きている時だけでなく、睡眠中も喉を痛めないように気をつけ続けています。

のど飴は常備

のど飴はいつも持ち歩いていて、必ず各自のお気に入りがあります。稽古場では役者同士で「○○のノド飴がいいらしいよ」と情報交換も常に行われていますし、ドラッグストアやコンビニに立ち寄ると必ず新作ののど飴もチェック。

私は以前、喉風邪をひきかけた時に「プロポリスのど飴」に助けられたことがあって、それ以来ずっと常備中です。

他にも常に色々なのど飴を試して、何種類かを持ち歩いています。役者とのど飴は、切っても切り離せない関係なのです。

のど飴は常備

日常の会話だと気にならない程度でも、舞台でセリフを言う時は繊細に音を調整するので、ほんの少しでも喉がいつもと違うと思うように声が出せないことがあるのです。

なので、喉を痛めてしまう=声が出ないと思うような表現ができなくなって、一歩間違うと一貫の終わりになってしまうことも……。だって、声が出なくなったらセリフをお客様に届けることができなくなってしまいますからね。

だから役者は稽古場や舞台以外でも、常に喉を守ることを考え続けています。

ですから、どうか皆様、役者が過剰と思えるほどの喉ケアをしていても、そっと見守ってやってください。

参考リンク:森川健康堂
執筆・撮影:五條なつき
(c)Rrose Sélavy