
関口存男/Tsugio Sekiguchi
演出家・俳優・ドイツ語学者
1917年、踏路社第1回公演「画家とその弟子」で演出家デビュー。“日本における西洋演劇”の最初の演出家(現代的な意味での「演出家」)ともされ、その哲学・手法は築地小劇場、劇団新東京を経由して青山杉作、土方与志、岸田國士、東山千栄子、友田恭助らにより俳優座、文学座へと受け継がれた。また、あまり知られてはいないが杉村春子、村瀬幸子らを築地小劇場に繋ぐなど、新劇ネットワークにおけるハブとしても重要な役割を果たした。
一方、盟友村田實、青山杉作らと「映画芸術協会」に参加し、青山杉作の初監督作『いくら強情でも』、帰山教正監督『悲劇になる迄』(松竹キネマ配給)などにメインキャストとして出演するなど日本映画黎明期の映画俳優としても活躍した。
その後、ドイツ語学者に転向。法政大学教授、早稲田大学講師などを務めた。数多くの著書を執筆し、NHKドイツ語講座の講師としても活躍した。ドイツ語以外にも様々な言語を操り、「不世出の語学の天才」と称された。1958年没。享年64歳。

関口純/Jun Sekiguchi
音楽家・演出家・劇作家・文筆家
幼少よりピアノを学び、11歳でプロ劇団の劇場音楽を担当。期せずして作曲家としてのキャリアをスタートさせる。16歳から音大教授に師事し、クラシック音楽の作曲技法を本格的に学ぶ。
以降、NTTなど企業のプロモーション音楽や、前進座などの劇場音楽を手がけた後、日本テレビ音楽株式会社の顧問兼サウンドプロデューサーに就任。J-POPの作編曲・プロデュースを手がけるほか、テレビ女優のイメージ戦略等にも従事。その非マスメディア的アプローチによるマスメディアとの接続手法には定評がある。
2010年より劇団「楽劇座」の芸術監督に就任。新宿に専用劇場を立ち上げ、2012〜2020年にかけて8年間・毎月連続上演、総100作品超という前例なき公演記録を達成。演劇・音楽・哲学を融合させた独自の舞台は「劇場版メディアミックス」として各種メディアにも取り上げられた。
並行して、「芸術創造と社会活動の互換性」をテーマに修士号(政策学)を取得。また、法政大学地域創造システム研究所の特任研究員として、都市文化と芸術の再接続をめぐるテーマに、研究と実践の両面から取り組んだ。
現在は、都市型メディア《TokyoTime》編集長を務めるほか、音楽・演劇・ライフスタイル・研究領域を横断する音楽家/演出家として活動。作編曲・プロデュース・演出など創造全般を担い、個人・企業を問わず、都市と感性の新たな地平を創造している。

五條なつき/Natsuki Gojo
俳優・美容研究家・コラムニスト(ライター)
音楽劇『ルーシーフラワーズは風に乗り、まだ見ぬ世界の扉を開けた』(ルー役)、2.5次元ミュージカル『マカロンちゃんの憂鬱』(マカロン役)などのタイトルロールをはじめ、数多くの舞台でメインキャストとして活躍。
舞台女優としての経験(メイクを通した表現)から繰り出された、その独自の審美眼による美容研究家としての発信を通し、各種メディアでの美容・ファッション・ライフスタイル分野での執筆や企画を数多く手掛ける。
Webメディア『Pouch』『Tokyo Time』『エントレ』等での、「舞台女優のコスメレビュー」「舞台女優の手土産リスト」「舞台女優の美容術」などの連載をはじめ、その他にも各種記事を執筆中。
「可愛いは年齢を重ねるほど自由で深くなる」という理念のもと、今までの活動の総決算として2025年10月にWebメディア『大人かわいい研究所』をローンチした。